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2009年10月 6日 (火)

不完全性定理の雑記

 ゲーデルの不完全性定理の入門書である、前原昭二『数学基礎論入門』を読了したので、なんとか読めるだろうと思って、ゲーデルの原論文(岩波文庫『不完全性定理』)に手を出している。この本、紙幅の殆んどが解説で占められているという凄い本。しかも数学的解説ではなく歴史的解説なので、本文を読むのには何の役にも立たないというオマケつき。
 しかし、さすがは時代がかった数学論文。読みにくいことこのうえない。50ページほどしかない本文の、すでに15ページほど読み進めているというのに、いまだ無限の崖の前で立ち尽くしているような、この絶望的な気分といったらどうだろう!

 ついでながら誤植発見。p.29 の上から 15 行め。

【正】ψ(\X, \V)=εx[x≦φ(\X) & R(x, \V)]
【誤】ψ(\X, \V)=εx[x≦φ(\X) & R(\X, \V)]
※但し、ドイツ文字は X→\X、V→\V としている。

 英訳でも確認してみたので、多分間違いないと思う。
 http://www.research.ibm.com/people/h/hirzel/papers/canon00-goedel.pdf

 というか、直前の二式からも明らかであるし、そうでなかったら式の意味が通らなくなる。とはいえ、そんなことは理解してから言えることであって、こんなくだらない誤植に一日悩まされてしまったぼくとしては、絶望感に拍車をかけないでくださいと言いたい。
 今月25日の京都哲学道場までに、レジュメを作らないといけないのだけど。それまでに読めるだろうか。読めたとして、なにをどう纏めたらいいのだろうか。とりあえず、定理解説篇と哲学篇とにでも分けて、それぞれ作業を進めてゆくしかないかも知れない。

 ああ、この鬱憤は、ゲーデル的脱構築とかほざいてる哲学徒どもを完膚なきまでに批判することで晴らすことにしましょうかw

【2009/11/6 追記】 訳者サイトに訂正があるのを発見。
http://www.shayashi.jp/vitae-jp.html#iwanamibunkocorrections

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